外来手術
(粉瘤・イボ取り・巻き爪・バネ指など)
いずれの手術も、局所麻酔剤(キシロカイン)を手術野に注射して十分な無痛状態を確保した上で行います。
① 縫合処置(創傷処理)
局所麻酔下に、切創、挫創などの外傷を縫合する。
② 皮膚切開術
せつ、よう(オデキ)等、皮膚膿瘍を切開排膿する。
③ 植皮術
熱傷等による皮膚欠損部に、他の部位から採皮し、皮膚移植する。
④ 皮膚・皮下腫瘍摘出術
イボ、黒子、皮膚乳頭腫、鶏眼(ウオノメ)、胼胝(タコ)、粉瘤(アテローム)、皮下脂肪腫などの切除を行います。
炎症性アテローム
バイ菌が感染し膿をもった粉瘤を炎症性アテロームといい、治療が厄介です。1回目の手術で切開排膿し、2回目の手術で根治的切除術を行う2段階手術が必要です。アテロームは感染を伴わない状態(痛くない時)に手術した方がきれいに早く治ります。是非、早めの御受診をお薦めします。
⑤手・足の手術
抜爪、ひょう疽手術、陥入爪手術(巻き爪)、トゲの除去、
陥入爪(巻き爪)
母趾(足の親指)に好発します。爪の角が皮膚に食い込んで非常に痛みます。慢性化すると肉芽が膨らんできて消毒しただけでは治りません。
治し方は、次の2つ(1. または 2.)です。
- 部分抜爪:局麻下に、食い込んでいる爪を幅5mmくらい切除(抜爪)します。
邪魔なものがなくなり、創は閉鎖治癒します。しかし、また爪は生えてきます。再発の可能性は残ります。 - 爪形成術:局麻下に、食い込んでいる爪を幅5mmくらい、爪床・爪母と一塊に切除します。爪は生えてきません。再発はなく根治します。
*初発には、1.を、再発難治例には2.を選択するよう、お薦めしています。
⑥ 乳腺の手術
乳腺膿瘍(乳腺炎)切開術、乳腺腫瘍摘出術(線維腺腫、生検目的)、陥没乳頭形成術
⑦ 体表の外科
甲状腺・乳腺針生検など
⑧ 肛門・周囲の手術
痔核・脱肛手術(局所麻酔下で可能なもの)、外痔核血栓除去術、肛門周囲膿瘍切開術、肛門ポリープ切除術、毛巣嚢・毛巣洞手術
*局麻下に、切除、切開排膿、外痔核血栓除去術等の処置を行います
⑨ 整形外科手術
バネ指手術(腱鞘切開)、ガングリオン摘出術、腱縫合術、指の断端形成術、
骨折、脱臼の非観血的整復術、小児肘内障の整復など
*上記のような手術の必要性、疑問がございましたら、一度当科をご受診下さい。
診察の上、手術適応等について詳しく説明いたします。